建築から出来た言葉

(2018年12月15日)

スタッフの原島です。

かなり前にお話しして以来しばらく間が空きましたが・・・・

建築に由来する言葉のお話を少々。

立って(起きて)半畳、寝て一畳

人間は寝る時はおおよそ畳一枚分、立っているときはおおよそその半分のスペースが有れば足りるという言葉です。

どんなに地位を築いてもどんなに富を得ても必要なスペースは変わらないという事から必要以上の贅沢や高望みをしないように。という意味合いですね。

最近では和室のない家も増えて来ています。もう何十年かしたらこの言葉、まず一畳の意味から説明しないといけなくなるんでしょうかね。

埒(らち)があかない

埒とは建物を囲む低い垣根や囲いの事です。

馬術や競馬など馬に親しむ方たちにはそちらの意味のラチの方がしっくりくるかもしれませんね。

そもそも埒が開かないと物事が始まらない、決まりがつかないといったところからこの言葉が出来たようです。

束の間

束とは床下を支える短い柱の事です。そこからほんの少しの間という意味に使われて行った言葉のようです。

束柱、柱に比べてかなり短いですね。今は床束も束柱ではなく鋼製束といって金属や樹脂で出来た束を使うことがほとんどです。

いの一番

この言葉を聞いて調味料を連想してしまうのは私だけでしょうか?むしろ調味料の方が有名なんですかね。

建物を建てるときにあらかじめ骨組みの材木を加工してそれを組み上げて家を作っていきますが(上棟ですね)その加工した木材にはどれをどこに使うか番号というか記号がふってあります。

その基準というかスタートになるのがいの一番です。横方向にい・ろ・は・に・ほ・へ・と・・・・縦方向に一・二・三・四・五・・・・という感じに記号を付けていきます。ちなみに「い」と「ろ」の中間は「又」を付けます。「又いの二」といった具合です。「又ろの又又三」なんて言うのもあったりします。

このことから物事の一番初め、最初に行う事を指す言葉になったようです。

「いろはにほへと・・・」全部言えますか?最近は使わないですもんね。

久々の言葉のお話し。次はいつになるのか・・・

ではまた。

 

 

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